ダメ!絶対!保険で資産形成~保険会社の養分になるな!~

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こんにちは。FPのかずです。

今回は、保険で資産形成はありなのか、特に変額保険について解説してきたいと思います。

 

結論から述べますと「ほとんど方にはなし」です。節税対策などで保険を使う予定の方を除きます。

まず初めに、変額保険についてですが、これは通常の生命保険(死亡時1000万など)の保障を確保しながら、「特別勘定」と呼ばれる運用先を自身で決めて、その運用実績によって満期保険金額や解約時の払い戻し金額が変動する生命保険のことです。

この時点でちんぷんかんぷんな方もいらっしゃと思います。

この保険は、アクサ生命のユニットリンク、ソニー生命のバリアブルライフなどが有名なところです。

 

ざっくりまとめると生命保険で資産運用をして失敗しても死亡保険金はちゃんと支払いますよ。と言うもの。

 

そこだけ聞くと、資産運用をしたことがない方は、

「保険なのに資産運用ができて、しかもうまく行けば解約返戻金が増えるからいいじゃん!」と思った方も多いかもしれません。

実は筆者も数年前、あるきっかけで保険代理店FPの相談を受ける機会があり、そのまま保険に加入してしまった過去があります。今思えば、猛省しかありません。

もしかすると、保険代理店FPや、保険の無料相談所などで勧誘を受けた方もいるかもしれません。ドル建て保険の次に代理店への販売手数料が高いそうで、その額は年間払い込み保険料の40%~60%なんだとか。必死になって売りたいわけですよね。

 

次に変額保険のダメな点についてです。

ズバリ、資産運用がしたいなら自分で、ネット証券で投資信託を買った方が圧倒的にコスパがいいからです。どういうことかと言うと、例えば毎月保険料を2万円払っているとして、2万円が運用に回っているわけではないからです。

内訳は、①生命保険として保障の方に回るお金、②保険会社の維持管理費、③販売員へのマージン、そして④運用に回るお金です。

この内訳は完全にブラックボックスとなっていて、一般に公開されていません。

そんな中身がよく分からいものが変額保険なのです。変額保険に限らず、貯蓄性のある保険はすべて中身が分からないようになっています。②と③の負担を加入者は強いられている訳です。お笑い芸人中田敦彦さんのYouTube大学で、「保険会社は加入者から手数料を集めて、都心の一等地にビルを構えている」と言っていましたが、まさにその通りです。

よく分からないものに、しかも保険会社の社員の高い給料一等地にある自社ビルのために毎月数万円のお金を払うのはもったいない気がします。

 

それに、解約控除と言って、契約してから10年以内(商品によって異なる)に解約すると解約返戻金が大幅に減らされます。例えば解約返戻金が100万溜まっているのに、10年以内なので、50万に減らされるなど。

自分で特別勘定の運用先を選んで運用しているのに、早く解約するとお金を没収される・・・。貯金にも投資もなっていないような。。。

さらに言えば、この特別勘定で選ぶことができるものは、信託手数料がかなり高いです。アクサ生命のユニットリンクの世界株式プラスは信託手数料0.8%くらいとられます。

これはeMAXISSlim全世界株式の場合、信託手数料0.1%台です。手数料だけで8倍です。

最後に、対処法についてです。

これはお一人お一人の資産状況や職業、家族構成など違うので、一概には言えませんが、多くの方には解約をお勧めします。筆者も数か月で解約しました。変額保険を提案されている人は断りましょう。解約する場合は、コールセンターに解約する旨を伝えて解約しましょう。間違っても保険代理人に相談しないでください。確実に解約阻止に全力でかかってきます。だって保険会社からのマージンがもらえなくなりますから。

そのうえで、死亡保障が必要な方は、掛け捨ての生命保険をネットで契約してください。ネットで費用を一括見積して比較検討し契約しましょう。

そして、変額保険を契約している人は、資産形成に興味がある方だと思いますので、ネット証券から投資信託を毎月積み立て購入しましょう。保険料を支払うのと同じ感覚です。
※投資は保険とは違います。

たとえば、ユニットリンクの特別勘定を「外国株式」「新興国株式」などを設定していた方は、「eMAXISSlim全世界株式」や「eMAXISSlim新興国株式」などを積立購入することで、ユニットリンクでやってきた手法とほぼ同じものを高コスパで再現できます。

しかもそれを積立nisa枠で積立購入できれば20年間の運用益非課税で運用でき、税制面でも有利になります。iDecoで同じようにすれば全額所得控除の対象になりますから、所得税、住民税の節約になります。

 

話をまとめると

①変額保険は契約しない、契約していたら解約する。

②死亡保障が必要な方は、必要な保険をネットで契約する。

③資産運用・資産形成がしたい方は、ネット証券から、eMAXISSlimシリーズのような信託報酬の安い、優良投資信託を買いましょう。

 

今回は以上です。読んでいただきありがとうございました。

 

 

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この記事を書いた人

FPの流儀のアバター FPの流儀 有限会社バード商会

「バード商会」はもともと私の父の会社です。
バードは、大空を自由に飛ぶラッキーモチーフの象徴ともいわれています。
私と携わってくださる人の家計が「ほんの少しでも豊かになるように」という想いを込め、バードという社名を引き継ぎFPとして相談業務、ライフプランの作成、執筆業務等を行なっています。
皆さまの家計に、経済的な自由(Freedom)と幸運(Prosperity)を提供できるよう尽力して参ります。

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