新NISAで暴落したらどうする?やってはいけないNG行動3つと続けるための考え方をFPが解説

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お悩み

「積み立てている投資信託が急に下がってきた…怖い。新NISA、やめたほうがいいのかな?」

結論からお伝えすると、暴落したときに一番やってはいけないのは「怖くなって売ること」と「積立を止めること」です。長期のつみたて投資において、暴落は「起こるかもしれないもの」ではなく「必ず起こる前提」で付き合うもの。そして過去のデータを見る限り、世界の市場はどんな暴落からも回復して成長を続けてきました。

この記事では、新NISAで暴落に直面したときにやってはいけないNG行動3つ、続けるべき理由、そして暴落に備えて今できることを、独立系FPのボクがやさしく整理します。読み終わるころには、値動きに一喜一憂しない「軸」が持てるはずです。

※本記事は2026年7月時点の情報に基づきます。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。特定の金融商品の推奨を目的としたものではありません。

目次

暴落したらどうなる?まず知っておきたい過去の事実

不安の正体は「知らないこと」です。まず、過去の代表的な暴落を見てみましょう。

暴落 時期 米国株式の下落率(目安)
世界大恐慌 1929年〜 約83%
ITバブル崩壊 2000年〜 約45%
リーマンショック 2007〜2008年 約50%
コロナショック 2020年 約34%(急落後、急回復)
出所:過去の市場データを基に筆者作成(概算)

これだけの暴落が起きても、長い目で見れば米国株式・全世界株式は回復して右肩上がりを続けてきました。過去約100年間では、ピークから20%以上下落する局面が起きても、米国株式の平均回復期間は約5年でした。つまり「下がること」自体は異常事態ではなく、長期投資という旅の通り道なんですね。

新NISAの暴落時にやってはいけないNG行動3つ

NG①:怖くなって売る(狼狽売り)

下がっている途中で売ると、それまでの「含み損」がその瞬間に「本当の損」に確定します。さらに新NISAでは、売却した分の非課税枠が戻るのは翌年以降。狼狽売りは、損の確定と非課税枠の一時的な喪失という二重のダメージになります。

NG②:積立をストップする

「下がっているから買うのをやめよう」は一見合理的に思えますが、つみたて投資では逆です。暴落時は同じ金額でたくさんの「量(口数)」を買えるバーゲンセールのようなもの。ここで積立を止めると、安く買えるチャンスをみすみす逃すことになります。

暴落時は同じ2万円でも買える口数が2倍になるイメージ図
筆者作成(イメージ図)

NG③:一発逆転を狙って集中投資する

「底値だ!」と思って手元資金を一気に投じたり、値動きの激しい銘柄に乗り換えたりするのも危険です。どこが底かは、プロにも分かりません。淡々と、いつも通りの積立を続ける——地味ですが、これが一番強い行動です。

暴落時こそ積立を続けるべき2つの理由

理由①:安いときに買った「量」が、回復時のリターンを作るから。つみたて投資の成果は「量(口数)×価格」で決まります。暴落時に積み増した口数は、相場が回復したときに大きく効いてきます。過去の右肩上がりは、この繰り返しでした。

理由②:投資の目的は「今の価格」ではなく「将来」にあるから。老後資金や教育資金など、10年、20年先のための積立なら、途中の値動きはゴールにほとんど関係ありません。不安になったときこそ、「何のために投資しているのか」を思い出してみてください。目的があいまいなまま積み立てている方は、NISA貧乏とは?の記事で紹介している「ゴールベースアプローチ」がおすすめです。

ちなみにボク自身も、コロナショックを含む期間、毎月のつみたて投資を止めずに続けてきました。その実績は毎月2万円を5年半続けた結果の記事で公開しています。

暴落に備えて今できること3つ

  • ①生活防衛費を確保する:独身なら生活費の約3ヶ月分、家族がいる方は約半年分を現金で。これがあれば暴落中に投資を取り崩さずに済みます
  • ②5年以内に使うお金は投資に回さない:教育費や住宅の頭金など、期限が決まっているお金は現金で確保
  • ③自分が耐えられる値動きの範囲に配分を整える:夜眠れなくなるような配分は、そもそも取りすぎです。株式と債券・現金のバランスを見直しましょう

「暴落待ち」で新NISAを始めるのはアリ?

「暴落してから始めよう」と考える方も多いのですが、ボクはおすすめしていません。理由はシンプルで、いつ暴落が来るかは誰にも分からないからです。待っている間に相場が上がり続ければ、その分の機会損失になりますし、いざ暴落が来たら来たで「もっと下がるかも」と怖くて買えないのが人間です。

つみたて投資は、買うタイミングを毎月に分散することで「いつ始めるか」の悩みから解放してくれる仕組みです。始めどきは「お金の置き場所と目的が決まったとき」——相場ではなく、ご自身の準備で決めましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 暴落中に新NISAを始めても大丈夫ですか?

A. 生活防衛費が確保できていて、長期の目的があるなら、始める時期として悪くありません。むしろ安く買い始められる可能性もあります。ただし一括での大きな投資は慎重に。

Q2. 暴落で売却したら、新NISAの非課税枠はどうなりますか?

A. 売却した分の枠(簿価ベース)は翌年以降に復活します。ただし年間投資枠(最大360万円)とは別の話なので、売った年のうちに同じ枠で買い直すことはできません。

Q3. どのくらいで回復しますか?

A. 過去約100年の米国株式では、20%以上の下落からの平均回復期間は約5年でした。ただしこれはあくまで過去の実績で、将来を保証するものではありません。だからこそ「使う予定のないお金」で長期投資することが大切です。

まとめ|暴落は「試験」。答えは決まっている

  • 暴落は長期投資に必ず訪れる通り道。過去の市場はすべての暴落から回復してきた
  • NG行動は狼狽売り・積立ストップ・一発逆転の集中投資の3つ
  • 暴落時は同じ金額で多くの口数を買えるチャンス。淡々と続けるが正解
  • 備えは生活防衛費・5年以内のお金は現金・眠れる資産配分の3つ
  • 暴落待ちより、目的と置き場所が決まったときが始めどき

暴落は、お金の知識が試される試験のようなもの。でも答えはもう決まっています——「売らない、止めない、淡々と続ける」。それでも不安なときは、ひとりで抱え込まず、一緒に資産配分から見直していきましょう。

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この記事を書いた人

FPの流儀のアバター FPの流儀 有限会社バード商会

「バード商会」はもともと私の父の会社です。
バードは、大空を自由に飛ぶラッキーモチーフの象徴ともいわれています。
私と携わってくださる人の家計が「ほんの少しでも豊かになるように」という想いを込め、バードという社名を引き継ぎFPとして相談業務、ライフプランの作成、執筆業務等を行なっています。
皆さまの家計に、経済的な自由(Freedom)と幸運(Prosperity)を提供できるよう尽力して参ります。

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