【積立投資している方必見】相場下落に負けない!過去の暴落を学べること

資産形成

こんにちは。FPたけです。

下落時こそめげない力を

目安時間:約2分半
【この記事でわかること】
①積立投資は暴落時にたくさん「」を買えるチャンス
暴落時こそ続けることが未来につながる
③世界は必ず成長する
資産形成の代表的とも言える怖い局面の一つが、株価の暴落時ではないでしょうか。

とくに、最近積立投資を始めた方やまだ資産形成を始めてから間もない方にとって、相場が下がっているタイミングは不安が大きくなる瞬間かと思います。
ですが、積立投資において暴落局面というのはチャンスでもあるのです。
本記事では、過去に世界で起こった歴史的な大暴落について解説します。ぜひ、積立投資をしている方が「冷静に対処できる」ヒントとなれば幸いです。

暴落時に「お金が減っていく」不安

投資をしていて起こりうる不安の大半は、「お金が減っていく不安」から来ていませんか?
このお金が減っていく不安はまったく不思議なものではありません。むしろ、投資をしている方の誰しもが1度は経験したことのある避けては通れない道でしょう。
かくいう私も2020年のコロナ禍のときに、自分自身が投資している株価が連日のように下がり続け、「どうしよう‥もう全て売ろうかな‥」と不安な日々を過ごしました。
ましてや大切な自分の身銭ですから、個人投資家の方が暴落時に(パニックになって売る)パニック売りをしてしまうことも珍しくないかと思います。
頑張って貯めた貯金が減っていくとのは、大きなストレスですよね。暴落時こそ、少しだけ余裕を持って対処できるよう過去の暴落について理解を深めておきましょう。

【S&P500】過去の暴落から復活している

個人投資家に非常に人気の高いアメリカの代表的な指数ともいえるS&P500ですが、これまでに大きく暴落しても必ず復活しています。

こちらの図は、日本の代表的な株価の動きを表している日経平均株価指数と、アメリカのS&P500指数を表している図です。

【1985年~2021年までの過去36年間の代表指数の推移】
出所)週刊大阪日日新聞より引用
赤線はアメリカのS&P500指数で、青線は日本の日経平均株価の動きを示しています。
黄色の部分は、それぞれ過去に起こった歴史的な大暴落で、いずれの指数も暴落時には大きく下落していることが伺えます。
注目して欲しいのはその後で、大暴落によって一時的に大幅に下がるもののその後は再び上昇している点です。

これはどういうことかと言うと、大きな暴落後は時間がかかりますが暴落前のもとの水準に戻っていることを意味しています。

では、過去の歴史的大暴落ともいえる4つを挙げて、詳しく見ていきます。

1.オイルショック(1973年)

オイルショックとは
1970年代に原油価格が高騰して供給が逼迫して世界経済全体に混乱を招いた危機のことです。第一次石油ショックと、イラン革命での第2次石油ショックの2つを総称して呼ばれています。
☆下落率(高値付近から下がった%)‥・約49.9%の下落
・暴落前の最高値(1番高いポイント)
→1973年1月11日
・暴落時の最安値(ボトム:底)
→1974年10月4日
・下落相場が続いた期間(相場が再び上昇するまでの期間)
およそ1年9ヶ月間

1973年に起きたオイルショックでは、約50%(つまり1/2)も下落していたんです。つまり、保有していた資産が半分の価値になってしまうレベルの暴落だったと考えられます。

2.ITバブル崩壊(2000年)

ITバブル崩壊とは
2000年の始めにアメリカを中心にインターネット関連(IT)企業の株価が急激にバブルを迎えて上昇し、その後急激に下がったことで世界的に不景気となった出来事のことです。
☆下落率(高値付近から下がった%)‥・約50.5%の下落
・暴落前の最高値(1番高いポイント)
→2000年3月24日
・暴落時の最安値(ボトム:底)
→2002年10月10日
・下落相場が続いた期間(相場が再び上昇するまでの期間)
→およそ2年半(930日間)

ITバブル崩壊では、オイルショックよりも大きな半分以上(50.5%)も下げ、相場が再び上昇するまで約2年半もかかりました。

 

3.リーマンショック(2008年)

リーマンショックとは
アメリカの大手証券会社である
リーマン・ブラザーズ(当時第4位)が倒産し、これを発端に世界的な金融危機が引き起こった事件。
☆下落率(高値付近から下がった%)‥・約57.5%の下落
・暴落前の最高値(1番高いポイント)
→2007年10月11日
・暴落時の最安値(ボトム:底)
→2009年3月6日
・下落相場が続いた期間(相場が再び上昇するまでの期間)
→およそ1年半(511日間)

当時の、リーマンショックを振り返る文献を見つけました。


出所)日本経済新聞社 2008年9月10日 当時の新聞文献より
日本の個人投資家の方でこのリーマンショックを経験された方は、「とにかくものすごい下げだった…。」と皆さん口を揃えて仰られるのをよく伺います。
(筆者は中学生くらいだったため経験していませんが)こうやって改めてデータでみると、約57.5%の下落といかに大きな暴落だったのだと分かりました。

4.コロナショック(2020年)

コロナショックは、皆さん記憶に新しい出来事かと思います。2019年に中国の武漢で発生し世界的に流行した新型コロナウイルスでは、当たり前の日常が一瞬にして変わり果てましたよね。


出所)日本経済新聞 2020年3月13日より
日本の指数を表す日経平均株価も約30
%以上も暴落しました。 わずか1ヵ月足らずの間に30%以上となる下落率は、2008年のリーマン・ショック以来の暴落とのことです。

2023年現状やっとコロナも落ち着き始めて、外でマスクをする人も少なくなってきたように感じますが、場所にとらわれないオンラインでの働き方や生活に、大きな変革をもたらしたことは間違いないでしょう。

下落局面こそ強気でいよう

積立投資をされている方にお伝えしたいことは、株価が下落している局面こそいつもより強気でいるようにしましょう。
現在は、さまざまな物の物価が上がって生活を圧迫するくらいの負担になっている人も少なくありません。
しかし、これは日本だけに限った話しではなく世界的にインフレ(物の価値が上がる状態)となっています。
金利と株価の関係はよくシーソーの関係に例えられますが、アメリカの長期金利が上昇している影響もあり市場における株価の下落がやや目立つ局面も多いです。

「株価がどこまで落ちる?」「どこが底なのか」は、金融のプロであっても判断は難しいと言われていますが、これらは世界情勢や地域リスク(カントリーリスク)といったさまざまな要因が株価に反映されるという側面があるためです。

以前、長年にわたって金融業界に従事して来られた方の講演を聞いた時のお話ですが、「子どもが成長するように世界は必ず成長する!」ということばを仰られてあり、妙に納得したことを今でも鮮明に覚えています。
SNSが普及して情報が溢れている昨今、中には投資に関する誤った情報を鵜呑みにしてしまい判断してしまうケースも少なくありません。
短期的に下落している局面こそ、やめずに積立投資を継続することが大切です。
「あなたは何のために積立投資を始めたんですか?」
なぜ資産形成をしているのか、その目的を自分自身のなかで持っておくと、いざというときに冷静に対応できますよ。

投資は必ず余裕資金で行なう

毎月の積立投資をされている方にも言えることですが、必ず余裕資金(生活に必要なお金を除いた資金)の範囲で投資するようにしましょう。
先でお伝えしたとおり歴史的な大暴落はいつ起こるか分かりません。もしもすべてのお金を投資に回してしまっていたら、仮に暴落が起きて資産が半分になったときに、途中でやめざるを得なくなってしまいます。そうなると、多くの資産を失ってしまう可能性だってあるんです。
暴落時こそ積立投資の買い増すチャンスだと思うくらい、そして資産形成で失敗しないためにも普段から余裕資金で投資することが肝要です。

まとめ

歴史的な暴落についてみてきましたが、未来のことは分かりません。
現状から、何事もなかったかのように上昇していくかもしれないですし、ここからさらなる下げ相場になるかもしれません。
筆者自身も正直、株価が下落する局面は怖いです。しかし、これまで通り愚直に毎月`コツコツ積立投資`を行っていくことに変わりはありません。確実に言えることは【余裕のある資金で投資を行なう】ことです。
株式市場に居続ける限りいつか必ずチャンスが巡ってくると信じています。
過去は過去ですが、過去から学べることも多いはずです。どんな暴落でも復活してきたことを信じ、時間を味方につけた長期での資産形成を通じて市場を見守っていきたいものです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。※投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
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