こんにちは、FPたけです。
今回テーマは『過去もデータから暴落を考えてみる』です。
今年に入り、アメリカの代表的な指数である&P500や、ナスダック指数が下落相場となっています。
また、物の物価が上がって世界全体でインフレとなっており、アメリカの長期金利も上昇し
たため、市場における株価の下落がかなり目立っています。
日本でもいろんな物の物価が高騰していて、生活を圧迫するくらい価格が跳ね上がっていますよね。
ですが、これでも日本はアメリカやイギリスなどの世界と比べると、インフレ上昇率としては低い方なんです。
ついに、恐れていたハイパーインフレーション(超物価高騰)の時代の到来といっても過言ではないでしょう。
そして、アメリカでは10年国債が約4%まで上昇しているため、資金の流れとしては株式を売って国債を買う動きも、下落の1つの要因となっています。
他にも、ロシアとウクライナの戦争を代表とした世界情勢も不安の1つとなっているのかもしれません。
【S&P500】はどこまで下がる?
結論、これは誰にも分かりません。(見聞色の能力でもない限り笑)
どこまで落ちるのか?を分析するのは、恐らく金融のプロであっても至難の業のはずです。
最近よく『S&P500買い増し』といったTwitterのトレンド入りを目にします。
Twitterなどを見ていると、個人投資家の人たちが『ここが下落の底だ!』『もう一段下がったところが買い』などと、関心が高まっている展開なのは間違いないでしょう。
【S&P500】過去にどのくらい暴落したのか?
過去に大きく暴落した3つの事例を挙げて見ていきます。
出所)週刊大阪日日新聞
・暴落前の最高値(1番高いポイント)
→1973年1月11日
・暴落時の最安値(ボトム:底)
→1974年10月4日
☆下落率(高値から下がった%率)
約49.9%の下落
・下落相場の期間(下落の相場が続いた期間)
およそ1年9ヶ月間
・暴落前の最高値
→2000年3月24日
・暴落時の最安値
→2002年10月10日
☆下落率(高値から下がった%率)
約50.5%の下落
下落相場の期間(下落の相場が続いた期間)
およそ2年半(930日間)
出所)日本経済新聞社 当時の文献より
・暴落前の最高値
→2007年10月11日
・暴落時の最安値
→2009年3月6日
☆下落率(高値から下がった%率)
約57.5%の下落
下落相場の期間(下落の相場が続いた期間)
およそ1年半(511日間)
【S&P500】現在の状況
次に、現在のS&P500指数の状況を整理してみました。
下落相場に入る前の最高値
・2022年1月4日 S&P500 4,796ポイント
<現在>
・2022年10月3日時点 S&P500→3,585ポイント
出所)株価アプリより
したがって、下落率(2022年1月4日の高値から)は約25、3%の下落となっています。
また、現在までこの下落相場が約9ヶ月間続いていることも分かりました。
ちなみに、この下落で2020年のコロナ前の指数に戻ってきています。
【最悪のシナリオを考えてみる】
上記の3つは過去に紛れもなく起こった下落ですが、最悪の事態を想定してみました。
※ここは筆者の独断と偏見も入っているので、あくまでも参考程度でお願いします(未来の動きを予測しているわけでもありません!)
『想定してみた材料としては‥』
②ITバブルの崩壊時の下落相場の期間
→約2年半
- リーマンショック時の下落率
→約57.5%の下落
<◎長い期間の下落相場と、過去の暴落で最も下がった下落を想定した場合のシミュレーション>
このように、実際の数字に置き換えて考えてみると恐ろしく感じました‥
筆者はリーマンショックなどの壮絶な相場をまだ経験したことがないですが、過去の下落ショックの壮絶さが少し分かった気がしました。
また、金融の最新ニュースを見れるブルームバーグによると、個人投資家の人だけではなく世界の大手資産運用会社でさえもリーマンショック以来の弱気になっているとのことでした。
2020年コロナショック時の暴落
出所)日本経済新聞
【まとめ】
ご存知の人も多いでしょうが、長期投資の面で考えると大幅な下落時にもチャンス相場となり得ます。(今回、短期的・中期的な場合は考慮していません)
なので、筆者自身もこれまで通り愚直に`コツコツ積立て`を行なっていこうと思います。
また、ある程度下がったと思うタイミングで一括で購入する(スポット購入)方法も、長期投資が前提ならば良い戦略でしょう。
ただ、未来は何が起きるか分からない‥この後、何事もなかったかのように上昇していくかもしれないですし、ここからさらなる下げ相場になるかもしれません。
確実に言えることは【余裕のある資金で投資を行なう】ことです。
市場に居合わせる限り、いつか必ずチャンスが巡ってくるとはよく聞きます。
世界は今後も必ず成長し続け、過去どんなショックからも時間をかけて復活してきたことを信じたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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