バリュー平均法をご存知かードル・コスト平均法と何が違うの?ー

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こんにちは、FPたけです。今回は、バリュー平均法というテーマでお話ししていこうとおもいます。

 

目次

積立投資の手法

積立投資と言えば、ドル・コスト平均投資法が一般的、かつ素晴らしい手法でしたよね。

毎月ある一定の金額を設定して、商品単価が下がったときは、たくさんの量を買い、単価が上がったときは、少ない購入量におさえるなどを、自動的に行ってくれる、ほったからし運用でした。そして、ピンチの時こそチャンスに変える、長期での投資方法の王道です。(※ちょっと忘れたなという場合は過去ブログ、ドル・コスト平均投資法も併せて参考にしてみてください)

 

バリュー平均法とは?

ドル・コスト平均投資法の高度バージョンと認識してもらえると良いかもしれません。1991年、アメリカのマイケル・エデルソン博士が発表した積立投資の手法です。内容としては、『時価残高があらかじめ決めた金額となるように定期的に資金を投入していく』です。

具体的に、マーケット(相場)の変動に合わせて、買い付けする額を変更(自分で金額を発注)して、時には売却を交えながら、積立を行っていきます。

ここでいう売却とは、相場が急騰して時価残高が、予測の目標値を上回ったときに、超過した分(儲かっている分)を売却するという考え方です。長期投資という意味では、ドル・コスト平均投資法と、基本の部分は同じと言えるのではないでしょうか。

 

バリュー平均の使い方

長期での資産形成が目的ですが、何年後かにまとまった金額を用意したいときにも使える手法です。まずは積立の目標金額を最初に決めます。そして、そ目標金額に達するために必要な株数を購入していくという流れです。バリュー投資法の理論でいくと、ドル・コスト平均投資法よりも高い投資効果を見込めます。相場の変動を利用して、収益をアップ(獲得)していく手法だからです。

ですが前提として、余裕資金の中で行ってください。この方法の問題点として、相場が下がり続けているときは、買い続けることになることが想定されるからです。

 

バリュー平均の買い時

買い付け頻度の目安としては、3ヶ月に一度くらいが良いかもしれません。理由としては、四半期ごとが相場の一つの転換期となる可能性が高いからです。流れが変わったと感じたときが、狙い所かもしれません。

下がったところで『安く買い』、急騰したときに『一部売却』です。

株式投資の経験がある方は、賛同して頂けるかもしれませんが、これが簡単そうで一番難しい‥笑 でも、この鉄則を身につければ、資産運用の世界では一生もののスキルとなります。もちろん株式投資にも応用できますので、投資信託で練習してみるのもいいかも‥?

 

ドル・コスト平均投資法の唯一の弱点

長期の積立投資で、複利の絶大な力を利用しながら運用するために、これ以上ない万能な投資法です。唯一の弱点としては、最終的(解約するとき)に、少しでも取得した時よりも株価が上昇していなければ、効果が充分に発揮できない点です。

投資の世界に絶対はありません。自分が売却すると決めている時期に、下がっているというケースも想定しておく必要はあるでしょう。例えば、ご自身が運用されている投資信託が高い利回りとなり、予想以上に収益が見込めているときに、一部を売却する方法にも舵を取ることができるでしょう。個人的には、つみたてNISAや、NISA(少額投資非課税制度)の最大の良いところは、すべての運用益が、非課税になることですが、それと同時に、いつでも現金化できて流動性が優れているという所だと考えます。

忙しい方で、ほったからし運用の方でも、身銭を切って投資に回しているはずですので、少なくとも月に一回程度は、自身の運用成績が、どういう状況になっているかを、確認してみる習慣をつけるのはいかがでしょうか。

したがって、これまでの歴史で、下がっているような投資信託商品の場合は、注意が必要だと言えるのではないでしょうか。ここからでも、投資信託を選ぶ際は、今後も経済の発展が続くと予想されるファンドへの投資が安全でしょう。(※何の投資信託を買うか迷っている方、当ブログ、オススメ投資信託!超厳選5選をご参照ください)

ドルコスト平均投資法とバリュー平均法の比較

百聞は一見にしかず ですね。相場の例をあげていきます。ここでは、5回の買い付けをして、横ばい・上昇・下落の3つのシナリオとします。

①上昇→下落→上昇 ②下落→上昇→下落 ③推移なし(一本線)の3つのシナリオ

3×3=計9パターンのシナリオ

↓9パターンのドル・コスト平均法と、バリュー平均法を実施した場合の比較表↓

そして、9つのシナリオそれぞれの平均買付コスト↓

これら9つのシナリオの中で、横ばい③を除いたすべてのケースでバリュー平均法のほうが安いコストで取得できています。

何を伝えたいかというと、

バリュー平均法は、上手に活用すれば、相場が横ばい・上昇・下落のどの場面でも有効な長期投資方法であると言い換えることができるかもしれません。上下の値動きの変動があればあるほど、どちらの投資方法でも、リターンの効果は大きいですが、下がった時に多く買付するバリュー平均法の方が、その分大きい収益を叩き出せるということです。

本日のまとめ

バリュー平均法が最大限に効果を発揮できるのは、価格にある程度の値動きがあるようなものでしょう。近年の相場によっては、インデックス運用でも、アクティブ運用でも日々の値動きが激しいときがあると思います。そのような場合に、この手法を応用してみると、面白いかもしれないと感じています。こういうのもあることを知っておくことで、投資信託しかしていないけど、『投資しているという感覚を体験したい』といった時にも、役立つときが来るかもしれません笑

しかしながら、考えながら運用していく能力が求められるのは確かですので、まずはドル・コスト平均投資法という、最強の投資法で慣れながら、少しずつ取り入れてみるのが良いかと思います。筆者も自身が運用している投資信託にこの手法を、取り入れてみる余地はあると感じています。実際にしてみたときは、またご報告させていただきます!

 

※投資はくれぐれもすべて自己責任のもと行なわれてください。また、特定の方法を推奨しているわけではありません。

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この記事を書いた人

FPの流儀のアバター FPの流儀 有限会社バード商会

「バード商会」はもともと私の父の会社です。
バードは、大空を自由に飛ぶラッキーモチーフの象徴ともいわれています。
私と携わってくださる人の家計が「ほんの少しでも豊かになるように」という想いを込め、バードという社名を引き継ぎFPとして相談業務、ライフプランの作成、執筆業務等を行なっています。
皆さまの家計に、経済的な自由(Freedom)と幸運(Prosperity)を提供できるよう尽力して参ります。

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