【新NISAになって 何が変わった の?】旧NISAとの違いを分かりやすく説明

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【この記事で分かること】

  1. 新NISA は『つみたてNISA』と『一般NISA』の合体強化版 
  2. 「やらなきゃ損」とまで言われる3つの理由
  3. 18歳以上なら誰でも利用可能
トリヤ
【この記事の執筆者】
・独立系FP事務所を運営
・金融ライター実績多数
・FP上級資格CFP®/FP1級技能士 保有
・資産形成の大切さを伝えたい

今年から新NISA (ニーサ)制度が始まりました。
新NISAでは、これまでのNISA制度と比べて 何が変わった のか知りたいという方も多いのではないでしょうか?
実際のFP相談でも、これまで積立NISAをしていた方から「新NISAと 何が変わった の?」という質問をよくいただきます。
そこで本記事で、新NISA制度とはどういった制度なのか、またこれまでの積立NISAと大きく何が変わったのかについて解説します。
※耳でも楽しんでいただけるよう、要点をまとめた動画☟ぜひご覧ください(約1分)

目次

新NISA(ニーサ)とは

新NISA とは、2024年1月から始まった税金がとられない(非課税)制度のことです。
本来、株であれば儲かった利益に対して20.315%の税金がとられますが、NISA制度を使うことで売却する際の税金が免除され、すべての運用益が自分の手元に残ります。

新NISA は私たちの長期的に安定した資産形成を行なうことを目的に作られ、100円からやポイントを利用した投資など少額からでも始められるのも大きなポイント。

例えば、Tポイント、Vポイント、pontaポイント、楽天ポイントなどいろいろありますが、自分が普段から何らかのポイントを貯めているのであれば、ポイントを使った投資も行なえますよ。

ぜひ、少額からでも新NISAを活用して将来への資産形成ができることを知ってほしいです!

旧NISA制度には色んな制限があったが

これまでのNISA制度は、2014年の当時安部首相のアベノミクスのときに打ち出された「3本の矢」の成長戦略として始まりました。じつは、NISAって以外と歴史があるんです(笑)
2014年~ 一般NISA
2018年~ つみたてNISA(旧NISA)
2016年~   ジュニアNISA(旧NISA)
(new☞)2024年1月~ 新NISA

これまでのNISA制度

出所)金融庁 「NISA特設ページ」より
これまでは、つみたてNISAあるいは一般NISAのどちらかだけを選んで投資するしかありませんでした。しかし、新NISA ではこの2つの非課税枠が両方使えるようになったのです!

✓ 新NISAは、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つが合わさり非課税枠も増えた。

✓ 
一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAは、2023年末以降は新しい積立ができなくなった。
(非課税での保有期間は、当初通りに引き続き継続されます)

【新NISA】 何が変わった ?旧NISAと大きく3つ違う

これまでの旧NISAから新NISAになって大きく変わったのは3つです。2024年1月から始まった新NISA制度
出所)金融庁 「 新しいNISA 特設ページ」より

・旧つみたてNISA⇒『つみたて投資枠に名称が変更。年間120万円(最大600万円)
・旧一般NISA⇒『成長投資枠』に名称が変更。年間240万円(最大1,200万円)

(☆)つみたて投資枠で購入できる積立商品は、成長投資枠でも購入が可能


つぎに、変更となった3つのポイントについて詳しく見ていきます。
新NISAを上手く活用するうえで超重要な部分ですので、しっかりと抑えておきましょう!

生涯の非課税枠が1,800万円になる

1つ目の変わった点ですが、新NISA では1人あたりの非課税枠が最大1,800万円大幅に増えました
この1,800万円というのは、生涯に新NISAを使って投資できる額で1年間だと最大360万円まで投資が可能です。仮に、ご夫婦の場合だと2人合わせて最大3,600万円(1,800万円×2人)まで非課税枠を使えます。1人あたり年間360万円ということは、月あたり30万円なので充分ですよね。これだけの金額を非課税枠で運用できる』と考えると、将来へ向けた資産形成という目的では、今回の新NISA制度はよく考えて作られた設計なんだな‥。と感じてます(笑)

非課税期間が恒久化となる

2つ目は、新NISAでは非課税期間が恒久化になりました。
恒久」(こうきゅう)とは、広辞苑によると「ある状態が永く変わらない」という意味でした。
これまでの旧NISAは、非課税で運できる期間が「つみたてNISAは最長20年間」、「一般NISAは最長5年間」と決まっていました。 新NISA ではこの非課税の期間が撤廃され保有している間はずっと非課税となります
したがって、仮に長期投資を前提としたつみたて投資のケースで考えると、非課税期間に制限がないのは大きな追い風だといえるでしょう。

売却しても翌年には枠が復活  

さいご3つ目は、新NISA で購入した商品を売却しても売却した翌年に非課税枠が復活します。

例えば、あなたが新NISA枠を使ってA社の株を買ったとします。その株の価格が100万円から130万円に上がったタイミングで売却したとします。このときの利益は30万円(130万円-100万円)ですよね。
この場合、翌年にA社を買った価格の100万円分の非課税枠が復活する。と、ざっくりこんなイメージです。
新NISAでは、非課税での保有限度額は『簿価』=『買ったときの価格』で判断されます。注意点は、売却したときの価格ではないということです。


そのため1度売却したとしても、1,800万円の非課税枠を上限に復活します。ちなみに、復活枠は最大でも年間360万円までが復活の対象となります。

トリヤ
旧NISAと比べて、誰でも使いやすくなったのが『新NISA』制度です!

【旧NISA⇒新NISAになって何が変わったのか?まとめ】
✓ 非課税で投資できる枠の増加
✓ 保有期間が期間が永久化
✓ 売却しても非課税枠が翌年に復活

新NISA旧NISAよりも使い勝手が良くなった◎

繰り返しになりますが、これまでつみたてNISAもしくは一般NISAをしていた方でも、新しいNISAでは1人あたり上1,800万円を上限に投資できます。

(例)つみたてNISAを3年間継続して満額していた場合
年間40万円×3年間で120万円分の枠は新NISAとは別枠扱いとなります。
このケースの場合、新NISAの非課税枠1,800万円+120万円(つみたてNISA投資額)がプラスされ、非課税枠は1,920万円となります。
※つみたて投資枠の非課税期間は20年が最長です

余談ですが、今の高校生は家庭科の授業で『お金の勉強』を受けています。新NISA制度は、原則18歳以上であれば誰でも利用できますので、成人(18歳)を迎えたら将来に向けてコツコツ少額からでも非課税で資産形成できる環境が整っているのはありがたいですよね。(時間を味方に付けることが大切!!!←(超重要

まとめ

新NISA は資産形成を行なううえで、これまでで一番私たちにとってメリットのある制度といっても過言ではありません。
旧NISAとちがって、新NISAでは「非課税期間が余ってもったいない」あるいは「もうすぐ非課税期間が終わりどうしよう‥」といった悩みがなくなり、目的に合った投資を行なえます。

新しく生まれ変わった新NISA制度をフル活用しながら、とくに20・30代といった若い世代の方はぜひ将来へ向けた資産形成を行ないましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。(※くれぐれも投資は自己判断のもとで行なわれてください)

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この記事を書いた人

FPの流儀のアバター FPの流儀 有限会社バード商会

「バード商会」はもともと私の父の会社です。
バードは、大空を自由に飛ぶラッキーモチーフの象徴ともいわれています。
私と携わってくださる人の家計が「ほんの少しでも豊かになるように」という想いを込め、バードという社名を引き継ぎFPとして相談業務、ライフプランの作成、執筆業務等を行なっています。
皆さまの家計に、経済的な自由(Freedom)と幸運(Prosperity)を提供できるよう尽力して参ります。

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