【再生可能エネルギーのデメリットとは?】~次世代エネルギーパーク北九州~『訪問記』

まったりブログ

再生可能エネルギーは未来のエネルギー

【この記事を読むことでわかること】
この記事の目安時間:約3分⌛
①再生可能エネルギーについて理解が深まる
②再生可能エネルギーのメリットとデメリットがわかる
③再生可能エネルギーの日本の割合がわかる

こんにちは、FPたけです。
先日、次世代エネルギーパーク北九州へ行ってきました。

出典:北九州次世代エネルギーパーク より

福岡県北九州市は、国内でも数少ない未来のエネルギー問題を解決するための適地だそうです。

お隣にはエコタウンセンターがあります。

出典:北九州エコタウンセンター より

北九州市では、廃棄物のようなゴミを新しいものとして有効活用するエコ事業を市全体として行なっているとのことでした。北九州エコタウンセンターは、さまざまなリサイクルされるものを学ぶことができる施設となっています。

出典:北九州エコタウンセンター 館内展示物より
もともと、北九州市といえば官営八幡製鉄所が操業された場所として有名ですが、これまで日本の高度経済成長を支えてきた「ものづくりの街」でもあります。しかし、(北九州)工業地帯ということもあり、1960年代には深刻な公害問題にも発展しました。

そういった経験から、1997年にあらゆる廃棄物をゼロにすることを目指して『北九州エコタウン事業』が始まったそうです。

いまでは、日本国内に留まらず世界の環境首都の拠点として環境問題への取り組みが国際的に評価されている街です。まさに1世紀にわたって産業都市であった北九州市だからこそできる取り組みでしょう。

再生可能エネルギーとは

再生可能エネルギー(再エネ)とは、自然界に存在するエネルギーの力を活用して半永久的に使えるエネルギーのことです。
再生可能エネルギーは、『資源が枯渇する恐れがない』、『どこにでも存在する』、『CO₂を増やさない』のが大きな特徴です。

出典:北九州次世代エネルギーパーク 展示室より

英語では「renewable energy」といいます。renewableとは、直訳すると「更新、延長」という意味があります。名前のとおり、更新して使えるエネルギーだから再エネと覚えてみましょう。

代表的な再生可能エネルギーは5種類

代表的な再生可能エネルギーは、全部で5種類です。

・水力発電(高所から低所へ勢いよく流し、設置してある水車を回転させることで発電)
・風力発電(ブレードという羽を風の力で回転させて、そのエネルギーを電気に変換して発電)
・地熱発電 (地中のマグマの熱で蒸気を利用し、タービンを回して発電)
・太陽光発電(太陽の熱エネルギーを集め、熱媒体を温めて発電)
・バイオマス発電(生ゴミや廃棄物を直接燃焼したり、ガス化することで発電)

これらの発電に共通していることは、すべて自然のチカラを利用してエネルギーに換えられるところだといえます。

再生可能エネルギーのメリット

再生可能エネルギーは、資源が無限で枯渇しないところが最大のメリットです。
一般的には、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料とよばれるものでエネルギーを作っていますが、これらの資源は限りがあります。
再生可能エネルギーは、自然の力を利用してエネルギーを作るため化石燃料や資源を消費しない(CO₂を出さない)ことから、環境にもやさしいエネルギーで資源が尽きてしまうという心配もありません。

少し脱線しますが、むかし「NARUTO」というアニメが好きでした。
主人公のナルトが、暁(アカツキ)という巨大な組織を相手に闘うシーンがあったのですが、敵の戦力が強すぎて、普通にやり合っても勝てません

そこで、どうしたかというと、ナルトは【仙人モード】を扱えるようになる修行を行いました。

仙人モードとは、外から自然エネルギーを取り込んで、取り込んだエネルギーを自分の力に換えることができます。これに、もともとのナルト自身のエネルギー(ポテンシャル)を組み合わせて闘いました。その結果、見事暁に勝ったのです。

これを、再生可能エネルギーに置き換えて考えてみます。
自然のチカラを利用してエネルギーにかえる。単体では小さい力でもそのチカラが集まれば集まるほど大きなエネルギー源に変わる。

つまり、自然の力を利用したエネルギーが、近い将来で私たちの生活に欠かせない未来のエネルギーになると(NARUTO)いうことです。

再生可能エネルギーのデメリット

再生可能エネルギーは、発電量をコントロールするのが難しいことがデメリットです。
例えば、太陽光や風力発電など一部の再生可能エネルギーは、天候や季節によって左右されるため発電自体が不安定となります。

日本は海に囲まれている島国ですので、欧州のように隣接した他国間での電気の受け渡しや協力して電気を生産することができません。
それに加えて、水力発電以外のエネルギーは発電効率が非常に悪いです。
そのため、現状として再生可能エネルギーのみで賄おうとすると大規模停電につながる可能性があります。

再生可能エネルギーが普及しない理由

生可能エネルギーが普及しない理由はいくつかありますが、発電コストが高いことが理由の一つだといえます。
2014年の資源エネルギー庁のコスト試算統計によると、再生エネルギーのコストは太陽光(メガソーラー発電)が1kWhあたり24.2円、風力発電(陸上)は1kWhあたり21.6円とのことでした。
一方で、化石燃料である石炭を使用した場合の火力発電は1kWhあたり12円、原子力発電は1kWhあたり10.1円でした。

出典:資源エネルギー庁「発電コストを比べてみよう」より
原発のコストを考える|原子力|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

したがって、再生可能エネルギーのほうが燃料費がかからないという側面はありますが、そもそもの発電コストが火力発電や原子力と比べて高いことが爆発的に普及しない(できない)理由の一つかもしれません。

再生可能エネルギーの日本の割合は19.8%

経済産業省の公表によると、2022年2年時点における再生可能エネルギーの日本の割合は約19.8%です。

こちらは【主要国の発電電力量に占める再エネ比率の比較】を表している図になります。

これを見る限りでは、海外に比べると日本の再エネの導入は遅れているようにも感じるかと思いますが、決して遅いわけではありません。

現に、再エネ発電設備容量は世界第6位です。

太陽光発電に関しては、世界第3位の導入率を誇っています。

日本は、2030年度までに再生可能エネルギーの割合を36〜38%にすることを目標としています。(したがって、今の約2倍の導入が目標)
今後もファイナンシャルプランナーという立場から、私たちの未来のエネルギーとなる『再エネ』の動向を見守っていきたいと思います。

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