【風力発電所の仕組み】~日本の的山大島発電所~『訪問記』

まったりブログ

【日本の風力発電から仕組みを学ぼう】

先日、長崎県の的山大島というところに行ってきました。

まとやま‥?的山大島と書いて(あづちおおしま)と読むそうです。
むかし、弓を射るとき、的のうしろに土を山形に築いたことからそういわれています。

ここ的山大島では、九州で風力発電がおこなわれている場所とのことで訪れてみました。

的山大島へは、長崎県の平戸町(平戸港)からフェリーで約40分の場所にあります。
天候は晴天。「やったーツイてる!」
船の最上階は、海から反射して当たる風はとても心地よく涼しかったです。

出港してから20分ほど経つと、ようやく目的地の的場大島が視界に入ってきました。

なぜ、すぐに的場大島だと分かったのかといえば、いくつもの風力発電の羽根が迫ってきたからです。

的山大島に初上陸。
島からの眺めは、圧巻の景色でした。

的場大島は、北は、壱岐・対馬、南は九州本土に位置しているため、あたり一面が海に囲まれており
波も風も強く、風力発電をおこなうには絶好ともいえる場所なのでしょう。

風力発電の特徴

風力発電とは、再生可能エネルギーのひとつです。英語で、wind power (generation)といいます。

風力発電のエネルギー源は自然の風のチカラです。
自然の風のチカラを変換して電気をつくることができるため、環境にも非常にやさしいという特徴があります。


(的山大島の風力発電より)

風量発電の地図記号は風車のようなもの

こちらが風力発電の地図記号です。

これを見ると、オランダの美しい『風車』の光景が思い浮かびます。

実際に、風車記号の由来は発電を目的に設置された風車を表しているそうです。
目標となりやすい場所にある風車に利用される記号とのことでした。

風力発電の仕組み

ここでは、風力発電を仕組みについてイラスト写真を用いて解説していきます。
(的山大島の風力発電より)
まず、図の柱の上についている部分は「タワー」とよばれ、風力発電の設備部分です。

風を受け止める大きな羽(図でいう3つの羽の部分)は「ブレード」とよばれます。ブレードは、風をつかんで回転エネルギーへと換える役割を担っています。

こちらは関西電力が公表している、風力発電によって電気がつくられる仕組みを表しているものです。

出典)関西電力グループ 「風力発電の仕組みとは?」より引用

このような仕組みによって、エネルギーが変換されています。

風力発電の発電方法

風力発電の発電方法についての流れは、以下のとおりです。

自然の風をブレードで吸収して、回転エネルギーへ転換させる
⇒ロータの回転がナセルに伝わる
⇒ナセルの中の増速機で回転速度をアップさせる
⇒この回転の力が発電機に伝わる
⇒発電機によって回転の力が電気エネルギーに変わる💡

ざっくりですが、このような仕組みで電気になっていました。自然のチカラって、すごいですね‥。

ちなみに、ここ的山大島では、現在は全部で16基中12基が稼働しているそうです。
大きいサイズの風力発電は、間近まで行くとブレードが回る音が聞こえて少し怖かったものの、大迫力でした。(小型サイズの風力発電もありました)

出典)ミツウロコグリーンエネルギー「的山大島風力発電所」より

帰ってから調べたのですが、的山大島の風力発電機の大きさはハブの高さが67m、ブレードの直径は80mと、離島における風力発電所では最大規模とのことでした。

なお、的山大島の事業は東京のミツウロコグリーンエネルギーが75%、長崎県の平戸市が25%それぞれ出資しています。

この的山発電所でつくられる発電量は、年間で約20,000世帯分の電気使用量に相当し、ここで発電された電力は、海底ケーブルを通して九州本土へ送られ各家庭で使用されているそうです。

風力発電のメーカーと日本の関連会社

的山大島の発電機には、すべて「VESTAS」と書かれていました。
ヴェスタス「VESTAS」は、世界88カ国に風力発電機を手がけており、世界的にみても風力業界No.1のシェアと実績を誇ったデンマークにある会社です。
世界で最も有名な風力発電の会社が「VESTAS」といっても、過言ではないでしょう。

では日本では、どのような企業が風力発電に貢献しているのでしょうか。
風力発電の開発や建設に携わっている日本の会社は(プライム市場銘柄)は、以下のとおりでした。

・三菱商事(銘柄コード:8058)
・住友商事(銘柄コード:8053)
・日立造船(銘柄コード:7004)
・レノバ(銘柄コード:9519)
・東芝(銘柄コード:6502)
・JFEホールディングス(銘柄コード:5411)
・コスモスエネルギーホールディングス(銘柄コード:5201)など

風力発電には地上と海上の2種類がありますが、洋上風力発電とは海や湖の上に建設される風力発電のことです。
洋上風力発電も、地上のものと同様に昼夜問わず1日中発電できるため、未来のエネルギーとして特に注目されています。

風力発電の発電量

日本風力発電協会によれば、2022年6月末時点で日本の風力発電量は469.1万Kwにのぼるということでした。(日本全体でみると2,622基が稼働)

こちらは、日本の風力発電の導入量がグラフで表されているものです。


出典)日本風力発電協会 「日本の風力発電導入量」より

この資料から、風力発電の累計量は、年々少しずつですが右肩上がりに増えていることがうかがえます。今後風力発電の増加により、さらにその役割が重要となるでしょう。

現在風力発電で作られるでんきは、日本全体で発電しているエネルギーの1%程度を賄っているようですが、これからに大きな期待が寄せられています。

資源エネルギー庁によると、風車(風のチカラ)がでんきに換わることから、風力発電こそが再生エネルギーの『象徴』だと書かれていました。
経済産業省 資源エネルギー庁 「再生可能エネルギーとは」風力発電|再エネとは|なっとく!再生可能エネルギー 

いま日本では、カーボンニュートラル(脱炭素)が大きな話題を呼んでいて、多くの企業がこの環境問題の取り組みに参画しています。

まとめ

実際に的山大島で見た風力発電機は、見渡すほどの高さで圧巻のスケールでした。
「自然のチカラってすごいな‥」
同時に、風力発電が将来的に私たちの電力を賄ってくれる大きな一つの原動力になるのだと強く確信しました。
次回訪れるときは、魅力溢れる的山大島の自然をフェリーの時刻を気にせずゆっくりと満喫したいものです。

 

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