◆大見出し:マイルが貯まるクレジットカードのデメリット
マイルが貯まるクレジットカードは、メリットも多いですがデメリットも存在します。
カードによってさまざまな特徴があるため、メリットだけに目を向けるのではなく、デメリット部分も理解した上でのカード選びが重要です。
◇見出し:共有のデメリット:マイルが貯まるクレジットカード
マイルが貯まるクレジットカードの共有のデメリットは大きく2点あります。
まず1点目に、ANAやJALのマイルの有効期限は36ヶ月と決まっていること、2点目は、特典交換券以外へ交換する場合は交換レートの効率が落ちることです。
基本的に、航空系カードはマイルを貯めることに特化していますが、いくらコツコツと貯めても36ヶ月を過ぎてしまえば、すべてのマイルが水の泡となります。
例えば「マイルを貯めてファーストクラスに乗りたい!」であれば、この夢はかなりハードルが高いでしょう。
長い年月をかけてコツコツと貯めるのであれば、いつかは達成できると思いますがマイルの期限が決まっていることで、焦りが出て余計なものまでクレジットカードで買えば本末転倒ですので、こうした事態を避けるためにもカードを選ぶ際にはデメリットにも目を向けてみてください。
◇小見出し:航空会社発行の一般カードは年会費とは別にカードの維持費がかかる
マイルが貯まるクレジットカードの多くは、カードの維持費がかかることがデメリットです。
航空会社が発行している一般カードの場合、還元率が上がる代わりに年会費とは別の有料サービスに申し込む必要があります。
具体的には、航空系カードは通常は1ポイントが5マイルですが、このときのマイル還元率は0.5%です。
JALが提供する「ショッピングマイル・プレミアム」、ANAが提供する「10マイルコース」といった有料サービスに申し込むことで、1ポイントが10マイルとなりますので、マイル還元率は1%となります。
普段からマイルを貯めている人にとっては、還元率が高いのは大きなメリットとなるはずですよ。
◇見出し:ANAマイレージのデメリット!特典航空券が取りにくい?
ANAマイレージは、会員数がとても多いことがデメリットです。
ANAは日本の大人気の航空会社ですので会員数が多いのは納得できますが、なぜ会員数が多いことがデメリットとなるのでしょうか。
理由としては、会員数が多いことでマイレージを使った特典交換券への交換の競争率が高くなり、特典旅行に行くのが困難となってしまうためです。
また、日本では年末年始、お盆、ゴールデンウィークといった大型連休の期間に予約が集中しますので、そのときは普段の数倍の値段になることもしばしばあります。
さらにはANAの場合、上級会員の数も非常に多く一般会員より優先的に案内されることから、特典交換券の取得にはライバルが多いと言えそうです。
◇見出し:JALマイレージのデメリット!ボーナスマイルが搭乗条件
JALマイルは、マイルの有効期限が36ヶ月(3年)なのが最大のデメリットです。
JALはANAと同じくマイルに有効期限がありますので、普段から飛行機に乗る機会が少ない人にとっては、マイルを利用するのは時間との勝負でもあります。
さらに、JALの場合は毎年もらえるボーナスマイルと呼ばれるものがありますが、こちらは飛行機に搭乗することが条件となっていますので、陸マイラーでコツコツとマイルを貯める人にとっては不利だと言えそうです。
◇見出し:デルタ・スカイマイルのデメリット!就航都市が少ない?
デルタ・スカイマイルは、特典交換券への換えるための必要マイル数が多いことがデメリットです。
例えば、日本からハワイへ行くとしても行く場所は同じなのにANAやJALと比べて多くのマイルが必要となります。
仮に、日本からハワイ間だとANAやJALだと40,000マイルですが、デルタ航空だと60,000マイルが必要です。
また、デルタ航空は「スカイチーム」と呼ばれるアライアンスに所属していますが、スカイチームは日系の航空会社は所属していません。
そのため、地方などから海外に出掛ける際には、日本から直接行ける就航都市が限られていますので、乗り継ぎが必要なケースがあり余分な手間がかかるところが注意点です。
◇見出し:ユナイテッド・マイレージプラスのデメリット!予約が取りにくい?
ユナイテッド・マイレージプラスは、海外便の予約が取りにくいのがデメリットです。
特に海外の特典航空券の交換はとても人気があるために、予約が殺到することが懸念されますので、繁忙期の際はあらかじめ早いうちから準備しておいた方が良さそうです。
連休中のヨーロッパなど人気がある地域は、とくに倍率がすごそうですね!
その他のデメリットとしては、他のポイントへの移行ができないところや、クレジットカードの種類が少ないことです。
◆大見出し:マイルに関するポイント
マイルに関しての注意点やポイント点を、以下にまとめました。
マイルの賢い使い方や、知っておきたい知識を紹介しています。
あとで「知らなかった!」とならないように、事前に確認しておきましょう。
◇見出し:特典航空券も相互交換が可能
特典交換券はアライアンスが同じであれば、相互交換が可能です。
したがって、海外の航空会社であってもANAマイルやJALマイルを貯めることができます。
アライアンスとは、飛行機を利用する人へのサービス向上や利便性を高めようという目的で結成された航空連合で、各連合間でお互いに提携し合っている組織のことです。
したがって、同じアライアンス内であれば異なるマイルであっても、他の航空会社の特典航空券へと相互で交換ができます。
アライアンスは主に「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の3つです。
もし、普段貯めているマイルと違う航空会社に乗ったとしても加盟しているアライアンスが同じであれば、マイルを貯めることができるのは大きな魅力でしょう。
◇見出し:「アライアンス(航空連合)」が同じであれば海外の航空会社でもANAマイルやJALマイルを貯められる
アライアンスが同じであれば、海外の航空会社でもANAマイルやJALマイルを貯めることができます。
例えば、スターアライアンスだとユナイテッド航空を利用したマイレージプラスのフライトでもANAマイルが貯まりますが、逆にANAのフライトでもユナイテッド航空のマイレージプラスが貯まるので、同じアライアンス内での航空会社を探すことが重要です。
アライアンスのことを事前に知っておけば、普段から貯めているマイルでわざわざ航空会社を合わせる必要もありませんよ。
◇見出し:ポイントをマイルに交換して特典航空券を取得する場合には空席があるかチェックする
最近では、Tポイントや楽天ポイントといった代表的なものから、交通系ポイントやOkiDokiポイントなど多くのポイントサービスがありますが、貯めたポイントはマイルへと交換できます。
もし、貯めたポイントをマイルへと合算して特典航空券へ交換しようとしても、肝心の特典航空券に空きがなければ、せっかく交換したマイルも使い道に困るかもしれません。
ですので、貯めたポイントをANAマイルやJALマイルに交換する前に、あらかじめ特典航空券に空きがあるかをチェックしておきましょう。
ちなみに、楽天ポイントからANAマイルへと交換する場合、「楽天2ポイントからANA1マイル」となり交換することで価値が半減してしまうので、交換レートにも注意する必要がありそうです。
◆大見出し:マイルが貯まるクレジットカードの選び方・9個の基準
クレジットカードは非常に多くの種類があります。
ここでは、マイルが貯まりやすいクレジットカードを選ぶ基準について解説します。
数あるカードの中から、ぜひ自分に合った1枚を見つけてみてください。
◇見出し:マイルの貯まりやすさ(=還元率の高さ)で選ぶ
マイルの貯まりやすさでカードを選ぶなら、航空会社が発行しているものがおすすめです。
航空系カードは、還元率が1%以上と還元率が高く、生活費や公共料金の決済でもマイルが貯まります。
ですが、必ずしも航空系カードでないとマイルが貯まらないということではありません。
例えば、JCB CARD Wは39歳までの入会で年会費が永久に無料となり、還元率も1%以上と非常に人気の高いカードです。
また、JCB公式サイトからの加入特典でポイントがもらえるようなキャンペーンも定期的に行なわれていますのでチェックしてみてください!
なお、通常のJCBカードの2倍でOki Dokiポイントが貯まり、マイルはANA、JAL、スカイマイルと幅広く交換が可能です。
◇見出し:マイルへの替えやすさで選ぶ
マイルへの替えやすさでカードを選ぶというのも大切なポイントです。
1ポイントから交換できるカードや、最低1,000ポイント必要なカードなど、マイルに交換なポイント数はカードによってさまざまです。
貯めたマイルを早く活用したいのであれば1ポイントから交換できるカード、ゆっくり貯めたいのであればまとまって交換できるカードなど、人それぞれだと思いますのでカードを選ぶ際の基準にしてみてください。
あまりにも、マイルに換える最低ポイント数が高いカードは、使い勝手が良いとは言い難いのではないでしょうか。
◇見出し:マイルの有効期限や交換上限で選ぶ
クレジットカードは、マイルの有効期限や交換できる上限を考えた上で選ぶのも大切です。
マイルの有効期限が短いことで、特典交換券に交換したい場合など希望マイルに達する前にマイルが失効してしまう恐れがあります。
そのため、希望マイルに少しでも早く到達できるように、マイルを移行するポイントに上限のないクレジットカードであることも重要です。
せっかくなら、マイルやポイントを1ポイントでも無駄にしないようなカードを選んでみましょう。
◇見出し:年会費や手数料などのコストで選ぶ
基本的に、多くのクレジットカードは年会費がかかります。
特に、航空系カードは年会費がかかるものがほとんどですが、年会費がかかるカードほどマイルが貯まりやすくキャンペーンや特典が多いのも特徴です。
また、JALカードは利用するごとに直接ポイントが貯まる仕組みとなっていますが、ANAカードの中にはマイルよりもポイントの方が貯まるカードもあります。
カードによっては、ポイントをマイルに交換する際に移行手数料が発生することもあるので注意が必要です。
したがって、カードを選ぶときには年会費や手数料を払ってでも「元がとれる付帯サービス」であるかどうかを考えてみましょう。
◇見出し:貯めたい航空会社(ANA/JALなど)のマイルで選ぶ
貯めたい航空会社のマイルで、カードを選ぶのはとても重要です。
例えば、楽天を普段から利用している人でANAマイルを貯めたいのであれば、楽天anaカードがおすすめです。
楽天anaカードとは、楽天カードにANAマイレージクラブ機能がひとつに搭載されたクレジットカードで、楽天ポイントとANAマイルの2つを貯めることができます。
また、楽天anaカードは楽天市場や楽天の加盟店でお得に買い物ができ、電子マネー「楽天Edy」も利用できますので、楽天経済圏の人とも相性がよいでしょう。
楽天Edyとは、現金の代わりとなるキャッシュレス決済の方法で、事前に楽天Edyアプリやコンビニでもチャージが可能です。
ちなみに、楽天Edyでの支払いはカードをかざすだけと簡単で、200円ごとに1ポイント貯まります。
◇見出し:貯め方で選ぶ(空マイラーまたは陸マイラー?)
飛行機に乗ることでマイルを貯める人を空マイラー、飛行機を利用せずに日常生活でマイルを貯める人を陸マイラーと呼びますが、貯め方によってクレジットカードを選ぶという方法もあります。
陸マイラーに1番人気のあるクレジットカードはJALカードですが、年会費は初年度が無料で、翌年度以降は税込み2,200円で利用できるところが最大の魅力です。
JALカードは、会員限定の特典やキャンペーンが多く家族全員で貯めたマイルを合算できるので、陸マイラーの人にとっても効率よく貯めることができるでしょう。
さらに、JALカードの特約店の利用でマイルが2倍になりイオンや大丸、ENEOSといった特約店で利用すると200円ごとに2マイルが付きます。
その他特典として、JALカード特約店での買い物ではショッピングマイル・プレミアム(年会費3,300円)に加入することで、通常の4倍のマイルにアップします。
貯め方でカードを選んでみるのも面白そうですね。
◇小見出し:空マイラーは搭乗ボーナスマイルをチェック!
飛行機の利用回数が年3回以上ある人は空マイラーとして、フライトマイルが貯まりやすいクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
その際、空マイラーの人は搭乗ボーナスマイルをチェックしてみてください。
一般的なクレジットカードであれば、搭乗時のボーナスマイルはフライトに対して10%ですが、中には25%プラスで付与されるカードもあります。
また、1年のうちで最初に乗った飛行機には搭乗ボーナスの加算など、ユニークな特典が付いたカードもありますので、空マイラーにふさわしい相棒のカードを見つけてみてください。
◇小見出し:陸マイラーにはマイル系クレジットカードがおすすめ
普段、飛行機に乗る機会は少ないが日常生活の中でマイルを貯めたい陸マイラーの人は「マイル系クレジットカード」がおすすめです。
マイル系クレジットカードとは、利用時にマイルが直接貯まるクレジットカードを指しますが、マイルを交換する手間が省けますので、面倒くさがり屋な人にもメリットがあります。
例えば、公共料金の支払いや定期券の購入、よく利用する店舗がカードの特約店ならば、マイルを大量に貯めることができますので、日常生活の中でも効率よくマイルを貯めることができるはずですよ。
マイル系クレジットカードを上手に活用すれば、ざくざくマイルを貯めることも夢ではないでしょう。
◇見出し:必要な保険やサービスを見極める
クレジットカードには保険やサービスが付帯しているものがありますが、必要な保険やサービスの見極めも大切です。
保険は、旅行傷害保険や航空便遅延保険、紛失・盗難保険、ショッピング保険などがあり、旅行トラブルや旅行先でのアクシデントに備えることができます。
そのため、国内、海外問わずに旅先で何かあったとしても保障内容によって、カード会社が全面的にサポートしてくれますので、万が一時の安心感があるでしょう。
一方、サービスの方は空港ラウンジ無料利用、出国帰国時の手荷物の宅配、レストラン優待価格、コンシェルジュの手配など多岐にわたります。
基本的には、保険やサービスが充実しているほどクレジットカードの年会費も高くなりますので「自分にとって本当に必要なサービスは何か」を考えてみましょう。
◇小見出し:旅行傷害保険は補償額や補償内容で選ぶ
旅行傷害保険はクレジットカードによって補償額や保障内容が異なりますが、あらかじめ受けられる保障を知った上でカードを選ぶことは重要です。
まず旅行傷害保険は自動付帯と利用付帯の2種類の設定があります。
まず、自動付帯とはカードを持っているだけでいつでも保険が適用されます。
次に、利用付帯とは旅と関係のある支払いをカードで決済した場合にのみ保険の適用があります。
双方の注意点として、自動付帯の場合は旅先にカードを持って行く必要があること、利用付帯の場合は旅行のツアー代や旅先の交通費を1度でもカード決済することがそれぞれ保障を受ける条件です。
そのため、万一時の際に受け取れる補償額と保障内容を併せて把握しておきましょう。
◇見出し:在学中なら学生専用カードを選ぶ
在学期間中であれば、学生専用カードを選ぶことができます。
学生専用カードのメリットは、年会費が無料で学生優遇サービスを受けることが可能なところです。
例えば、ANAカード(学生用)は入会時・継続時に1,000マイルがプレゼント、搭乗ごとに通常マイルに加えてボーナスマイルが10%加算、「スマートU25」で25歳以下はフライトマイルが2倍と、さまざまなシーンでANAマイルを貯めることができます。
また、JALカード(学生用)も特典航空券の交換が最大6割引となりますので、帰省や旅行の際にはとても嬉しいサービスでしょう。
マイルは在学中であれば無期限でカード継続時や卒業時のボーナスマイル、外国語検定に合格するとマイルが別途もらえるユニークな特典もあり、JALマイルが貯まりやすいシーンは盛りだくさんです。
ANAカードもJALカードのいずれも、国内・海外の旅行傷害保険は自動付帯ですので安心して旅に出掛けることができるので、まさに学生にとって夢のカードと言えるのではないでしょうか。
◇見出し:よく利用する航空会社で選ぶ
よく利用する航空会社でクレジットカードを決めるのもおすすめです。
理由としては、マイルは航空会社のポイントですので飛行機に乗ることが最もマイルを獲得できるからです。
そのため、普段からよく利用する航空会社があるのであれば、その航空会社が発行するカードを使うことが多くのマイルを得るための近道となります。
ですが、飛行機はあまり利用せず日常生活でのクレジットカード利用でマイルを貯める陸マイラーの人にとっては、マイルの還元率、マイルの交換上限、マイルと交換できる特典やサービスなどの総合的な使いやすさでカードを選ぶのがよいでしょう。
また、メインで利用する航空会社がどのアライアンスに加盟しているかまで把握しておくと、マイルのプロです。
◆大見出し:まとめ
本記事では「マイルの貯め方」について、詳しく解説しました。
ひとえにマイルを貯めるといってもマイルをどのように貯めるか、どんなクレジットカードを利用するかで変わってきます。
そのため、最初は「マイルを貯めるためにはどうすれば良いの?」と悩む人もいらっしゃるでしょう。
今回は、マイルを貯めるために心がけてほしいことを以下3点にまとめました。
まず1点目に貯めたいマイルをしっかりと決めること、2点目にクレジットカードは必ず自分で判断して選ぶこと、3点目は「コツコツが1番の近道」だと理解することです。
マイルはさまざまな航空会社が提供しているサービスですので、慣れるまで複雑に感じることもあるでしょう。
当記事が、これからマイルを貯める人にとっての一助となれば幸いです。
後編終わり
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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