年金改正法について

老後

皆さまこんにちは。FPたけです。

 

昨年、2020年に公布された『年金改正法』について、私自身も詳しく把握していなかったため、今回は年金をテーマにお話しできればとおもいます。

 

 

前提として、2020年時点で50歳以下の方は、原則として、65歳から年金がもらえます。

現在、年金の受け取りを早くする「繰り上げ受給」や、受け取りを遅らせる「繰り下げ受給」があります。これにより、60歳~70歳の中で、ご自身の好きなタイミングで受け取ることができます。

繰り上げ受給 0.5%減額 (0.5%×12ヶ月×5年間) 最大30%の減額
繰り下げ受給 0.7%増額 (0.7%×12ヶ月×5年間) 最大42%の増額

しかし、年金改正法により、2022年4月から、遅くできる年齢の上限が70歳から75歳に引き上げられることになりました。これに伴って、最大5年間であった繰下げ受給が、最大10年間に拡大されます。つまり、10年繰り下げた場合、年金額は84%増となります。たとえば、本来もらえる年金額が100万円だとしたら、70歳から受け取り始めるなら142万円となり、75歳から受け取り始めるのなら184万円となる感じだと考えると、イメージがつきやすいのではないか、と思います。

日本は今後益々、高齢社会となりますので、受け取る額が増えるなら、単純にありがたいなぁ‥・ まぁ、確かにそうですね。

でもこの背景として国は、70歳まで働くことを前提として考えています。

今後、年金の受給を、原則65歳から70歳からにすることで、それまでに亡くなった人に対しては、年金を支払わないで済みます。また、受給繰り下げをして75歳から支払うことで、年金含めての所得が多い人からはその分、税金を徴収することだってできます。

さらに言うと、増額する分の年金を確保するために、私たちの税金の負担が、今後増えることも起こりうるかもしれません。

不安を煽るわけではありませんが、時代は大きく変わりつつあります。

これまでなら、老後の準備は、年金さえきちんと支払ってさえいれば、なんとかなるさ~ だったかもしれません。

これからの世代は、各々が考えながら、老後資産の準備をしていかなければならないと強く感じます。

最後までありがとうございました。↓「年金制度改正法」記事

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00006.html 

次回テーマ:年金は将来もらえるか?

 

コメント